◇ 咲花で桜散るとろ

咲花温泉の桜は遠くからだと満開のように見えたが、現場に行くと散り始めていた。



咲花駅周辺は鉄撮りスポットだけど、僕は鉄なんてとらんでいいから、この満開の頃を撮りたかった。



咲花温泉街の奥へと歩くと、咲花グランドホテルの廃墟があった。周りは草木がもじゃもじゃと生えた光景とひと気のないホテルを眺めながら、
そういやあホテルだの、ボーリング場だの「グランド」の名前が付くのは、長続きしていないような気がした。



「グランド」の精気を吸っているのか桜は、野生的でワイルド感があった。



ワイルド感の桜と奥にはお城があった、「お城？」と建物は見えているのだが、どこから行けるのかわからなった、たぶんそこへの道は
草に埋もれたのかもしれなかった。



久々の揚川ダム、何年振りだ？最後に来た時ここで僕は職質された。ダムを撮っているとパトカーが通り過ぎたかも思うと停まり、お巡りさんが
降りて僕のところへやって来て「ダム撮ってんの？」的な事を聞かれ、見りゃ分かるだろうと思いながらも「はい。」で職質は終わった。







カメラが趣味なるの前は、あちこちドライブで走り回っていた頃は、よく来たものが今は新しくバイパスが出来てから来る機会もなくなった。



小花地入り口のバス停、ドライブで走り回っていた頃この小花地と行った、行き止まりの集落である。その当時は僕はその「行き止まり」が
あまりに僻地に感じられたが、お寺と神社に記憶があるのだけど。



とはいえ、その当時はこんな桜があったのは気付かなかった、時がたち知ることもあるが、僕きっかけは、カメラだった。